2011映画ベストランキング

それでは。

1 阪急電車
2 塔の上のラプンツェル
3 ラブアゲイン
4 ゴーストライター
5 ザ・ファイター
6 X-MEN ファースト・ジェネレーション
7 リアル・スティール
8 アジョシ
9 エンディングノート
10 ウィンターズ・ボーン
11 探偵はBARにいる
12 冷たい熱帯魚
13 ブラックスワン
14 悪魔を見た
15 ブルーバレンタイン
16 八日目の蝉
17 コクリコ坂から
18 ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル
19 モテキ
20 ザ・タウン
21 キッズ・オールライト
22 イップ・マン 葉問
23 イップ・マン 序章
24 英国王のスピーチ
25 宇宙人ポール
26 ハリー・ポッターと死の秘宝Part.2
27 ステイ・フレンズ
28 アーサー・クリスマスの大冒険
29 ランゴ
30 サッカー・パンチ
31 インサイド・ジョブ
32 カンフーパンダ2
33 50/50
34 猿の惑星 創世記
35 マネーボール
36 生き残るための3つの取引
37 127時間
38 とある飛空士への追憶
39 スーパー8
40 タンタンの冒険
41 ザ・ハングオーバー2
42 星を追う子ども
43 くまのプーさん
44 トゥルー・グリッド
45 人生万歳!
46 パール・ジャム20
47 コンテイジョン
48 ワイルド・スピード MEGAMAX
49 トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
50 スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団
51 スリーデイズ
52 アジャストメント
53 恋の罪
54 マイ・バック・ページ
55 スカイライン
56 スーパー!
57 ビューティフル
58 ヒア アフター
59 わたしを離さないで
60 世界侵略:ロサンゼルス決戦
61 ハンナ
62 アンノウン
63 RED
64 キラー・インサイド・ミー
65 DOCUMENTARY of AKB48 to be continued
66 ファイナル・デッドブリッジ
67 キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー
68 ミッション:8ミニッツ
69 指輪をはめたい
70 イースターラビットのキャンディ工場
71 ラスト・ターゲット
72 デビル
73 カーズ2
74 少女たちの羅針盤
75 イリュージョニスト
76 SOMEWHERE
77 恋とニュースの作り方
78 レジェンド・オブ・フィスト
79 ピラニア3D
80 ジャッカス3D
81 ムカデ人間
82 カウボーイズ&エイリアンズ
83 アザー・ガイズ
84 孫文の義士団
85 デュー・デート
86 メカニック
87 ウォール・ストリート
88 ブリッツ
89 ステキな金縛り
90 復讐捜査線
91 ゲット・ラウド
92 鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星
93 ロシアン・ルーレット
94 リミットレス
95 抱きたいカンケイ
96 エクスペリメント
97 スプライス
98 グリーン・ホーネット
99 グリーン・ランタン
100 ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島
101 うさぎドロップ
102 婚前特急
103 ヤバい経済学
104 フェア・ゲーム
105 名探偵コナン 沈黙の15分
106 アイ・アム・ナンバー4
107 マイティ・ソー
108 未来を生きる君たちへ
109 インモータルズ
110 ガリバー旅行記
111 ティーンエイジ・パパラッチ
112 ツレがうつになりまして。
113 SP革命編
114 神様のカルテ
115 完全なる報復
116 ザ・ライト エクソシストの真実
117 モールス
118 シャンハイ
119 ハッピーフィート2
120 鉄拳
121 ライフ 命をつなぐ物語
122 奇跡
123 日輪の遺産
124 スクリーム4
125 幸せの始まりは
126 GANTZ PERFECT ANSWER
127 ミケランジェロの暗号
128 GONZO
129 サンザシの樹の下で
130 親愛なるきみへ
131 1911
132 レッド・バロン
133 アレクサンドリア
134 ランナウェイズ
135 ジーン・ワルツ
136 軽蔑
137 ハーブ&ドロシー
138 ドライブ・アングリー3D
139 陰謀の代償
140 ミスター・ノーバディ
141 一命
142 カイジ2
143 赤ずきん
144 クロエ
145 デビルクエス
146 ロック わんこの島
147 レイン・オブ・アサシン
148 KG カラテガール
149 僕が結婚を決めたワケ
150 リセット
151 源氏物語
152 天国からのエール
153 サンクタム
154 ツリー・オブ・ライフ
155 三銃士
156 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉
157 星守る犬
158 岳
159 白夜行
160 4デイズ
161 ツーリスト
162 バレッツ
163 パラダイス・キス
164 劇場版ポケットモンスター 黒
165 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男
166 スマーフ
167 夜明けの街で
168 エクレール お菓子放浪記
169 DOG×POLICE
170 プリンセス・トヨトミ
171 豆富小僧
172 ランウェイ☆ビート
173 洋菓子店コアンドル
174 GANTZ(前編)
175 アンダルシア 女神の報復
176 もしドラ
177 アンフェア the answer
178 スマグラー
179 高校デビュー

以下、ベスト20の感想。

1.阪急電車 いつ観ても泣ける、どこにでもありそうでない普通の人々のつながりを電車という媒介を通じて描いた傑作。年齢も立場もバラバラの人々の人間模様を、電車を舞台として生き生きと描き、それぞれの人々が大切な何かに気付かされる様子にただただ泣いた。

2.塔の上のラプンツェル 観ていてこれほどの多幸感に包まれる作品が過去にあっただろうか。ディズニーのお家芸たる手書きプリンセスミュージカルアニメと現代の最新の3Dアニメーション技術が最高の形で融合し具体化したまさに観た人を幸せにする映画。

3.ラブアゲイン 離婚の危機に苛まれたことをきっかけとしてダメ親父が急にイケてる中年へと変貌していく様には多少の無理があるような気もしたが、なにより脚本が素晴らしすぎて脱帽。いちいち演出も細かくて○。ライアン・ゴズリングはまた株上げたな。

4.ゴーストライター This is a Movie,これこそがまさに「映画」だ、と観ていて強く感じた今年一番の作品。ポランスキー監督独特の演出が作品の中の緊張感に上手くはまり、物語へとグイグイ引き込まれていった。特に音楽の使い方には。あの終わり方にも拍手。

5.ザ・ファイター マーク・ウォールバーグアカデミー賞受賞はダテじゃなかった。映画全体に漂うあまりのリアリティ。そしてあの姉妹たちの強烈すぎる存在感。こう考えるとあまりに主役が食われすぎてるけど、むしろそれでよかったのかも。

6.X-MEN ファースト・ジェネレーション このシリーズをマシュー・ヴォーンという才能に委ねたことが大正解だったことがわかる一本。すべての要素がバランスよく入っており、上映時間が2時間を超えてもそこには必然性が強く感じられた。なんといってもあの訓練シーン。

7.リアル・スティール この手の感動させようとする大作は大概残念で「泣けるかそんなの」というものも多いけど、これは全然違った。2020年の設定が若干違和感あるのはさておき、段階を踏んで親子の絆が深まり、最後のラウンドではもう号泣。上手い。

8.アジョシ ウォン・ビンが反則的にかっこよすぎる。あそこまでのアクションが出来たのにはただただ驚きだし、日本では絶対に無理なバイオレンス要素があってもなおエンタテインメントとして高いレベルで昇華している。

9.エンディングノート 上映時間89分の中に詰め込まれた監督の父の人生は、あくまでも普通の一人の日本人サラリーマンのそれなのに、ここまで上手く編集されるとなんでこんなに自然と涙を誘うのだろう。ノーマークだっただけに今年の大きな拾い物。

10.ウィンターズ・ボーン 人によっては確かにつまらないかもしれない。でも全編にわたってとことん漂うリアルさ、登場人物たちの強烈な存在感。確かに問題はこの映画の中で解決されていないかもしれないけど、むしろそうでないといけない必然性が。

11.探偵はBARにいる 日本でもバディムービーきちんと作れるんだ、というのが第一印象。何よりキャスティングが絶妙すぎる。そして全編に渡って漂う古き良き東映プログラムピクチャーズ感。地元補正はあれど、このシリーズは今後毎年是非観たい

12.冷たい熱帯魚 日本映画でこんな作品が出てこようとは夢にも思っていなかった、悪夢のような作品。全編に渡って漂うただならぬ雰囲気、でんでんのまさに「狂った」様。観ていて頭がおかしくなるかと思った。それほど強烈な一本。

13.ブラックスワン アカデミー主演女優賞受賞は納得の凄まじい出来。12位の冷たい熱帯魚とは全く別の狂気が全編に渡って漂い、ダーレン・アロノフスキー監督の技量の高さ、それに応えたナタリー・ポートマンのまさに迫真に迫る演技。母役の狂った様がまたイイ。

14.悪魔を見た 観る人によっては最悪なのも納得だけど、ここまで執拗で残虐な暴力描写はもはや韓国映画お家芸といってもいい、と強く感じた作品。そんな韓国映画の中でもこの作品はとにかくやり過ぎだが、作品のトーンを考えれば納得。

15.ブルーバレンタイン え、こんなに結婚したくないと思わせる作品は前にも後にもないんじゃないだろうか(苦笑)いままで映画ではほとんど描かれなかった結婚後をここまで巧みに見せられるとは。(500)日のサマー同様の構成もまた秀逸。

16.八日目の蝉 ヒットする邦画は大概残念な出来のことが多いけど(笑)、これは今年の例外の一つ。ところどころその飛躍の仕方はどうなんだろうと思うところもあったけど、女優達の演技や存在感の良さがこれほど光った邦画は久しぶりに観た。

17.コクリコ坂から これは二回見て評価がググンと上がった作品。吾朗監督作品としてはゲド戦記の百倍、いやそれ以上にましだし、いつも通りのジブリならではの細かい美術設定にうならされるのは勿論、ああいう時代のああいう題材を上手く見せているなあ、と感じた。

18.ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル IMAXで見たからこそこの順位。ブラッド・バード監督作品らしさが随所に光っているのと、トムのプロ根性にとにかく敬礼。あんなスタントを自らやって、監督もそれをIMAXカメラで撮ってしまうのはすご過ぎる。手に汗握った。

19.モテキ 大根監督がこだわりにこだわりぬいているのがよくわかる、長澤まさみ麻生久美子仲里依紗真木よう子の可愛さったらない(主に前者二人)。(500)日のサマー丸パクリのPerfumeミュージカルシーンはその出来のよさに驚いたし、やっぱり長澤まさみがエロ過ぎた。

20.ザ・タウン ベン・アフレック監督の今後の作品に強い期待を抱かせる、よくできた今年の銀行強盗もの。手口のリアルさ加減、カーチェイス、銃撃戦など随所に監督としての技量の高さが伺えるジャンル映画の傑作。キャスティングもまた適材適所。